太陽光発電のリスクとは

家の屋根に取り付けて自家発電できる太陽光発電は、度重なる値上げを実施する電力会社から電力を極力買電することなく、一度取り付ければ、製品寿命の間、電気代がかからないという夢のような代替エネルギーです。
しかし、それにはデメリットやリスクがないわけではありません。
経済的リスク、損害的リスク、障害的リスク、行政的リスクの4つのリスクがあります。
経済的リスクは、太陽光発電の設置に際する初期コストです。
現在、太陽光発電システムの出力1kW当たりの設置相場は、50万円となっており、家庭で十分自家発電できる4kW分を設置すると200万円もかかってしまいます。
ただ、国や自治体の補助金制度があるうちは、地域によっては自己負担率50%以下のところもありますから、十分製品寿命内に元が取れるので、たいしたデメリットでもリスクでもありません。
大きいのはほかの3つのリスクです。
損害的リスクは、家の寿命を縮めてしまうかもしれないということです。
たかが200万円そこそこで、何千万円もする家の寿命が縮められては、たまったものではありません。
原因は、1に太陽光パネルの重さです。
メーカによって多少の差はありますが、おおむね1kW当たり100kgです。
つまり4kWでは400kgも屋根の家に載るのです。
それに、設置業者のずさんな工事も、一次社会問題になりました。
屋根のことに無知な電気工事業者が取り付けていたため、設置後に雨漏りで、手抜き工事が発覚したりもしました。
国内メーカ各社では信頼を取り戻すべく、契約設置業者の教育に勤めており、最近は落ち着きをみせているようです。
重さも今後の技術進歩により、段階的に軽量化されていきますから、やがては解決される問題でしょうが、現行品では、家の寿命をある程度は縮めてしまうのは覚悟の上の設置となります。
障害的リスクは日照権の問題です。
太陽光発電を取り付けて、何年かして、真南に高い建築物でも建てられた日には、せっかくの太陽光発電の稼働率も大幅に低下してしまいます。
日本には日照権に関する法律上の保護はありませんから、補助金を交付して普及を促進している行政の見解も、個人のリスクと誇張しています。
そういいながら、建築許可を出すのは行政ですから、とても矛盾した話です。
行政的リスクは、規制問題です。
日本では補助金を出すという名目のもと、様々な規制が掛けられ、それがコスト高を招いており、海外から見ると、輸入規制のように捕らえられています。
まぁ、粗悪品の多き国は別としても、そうでないものでも規制が掛けられているのです。
幸いその中には米国のような力ずくで圧力をかける国がないため、あまり目立ちはしませんが、やがては規制も緩やかに緩和されれば、大幅に流通価格が下落するかもしれないのです。
そうなると、今200万円かかって、補助金100万円貰って喜んでいても、数年後には50万円で設置できるかもしれないのです。
もしそうなると、家を売却する際の太陽光発電の価値というものも下落するわけです。
この4つのうち2つは悪き政事による人為的なリスクでいかんともしがたい問題です。