太陽光発電システムのトレンドを考える

太陽光発電システムにも、メーカー各社は特徴をこらした様々な製品があります。
国の指標では、太陽光の発電効率性は、太陽電池パネル(あるいはソーラーモジュール)の性能が大きく影響するとされていますが、あまりお詳しくないのか、システム全体ではなく、パネルのみに注視し、その他の部分でのロスは無視されています。
太陽電池パネルは、PチャンネルとNチャンネルの半導体セルに光を照射したときに起こる光電子の移動を電力に変えています。
1セルで作る電気は微小なもので、このセルをたくさん直列に並べてモジュールにして必要な電圧、並列に並べて必要な電流を得ます。
半導体はシリコンでできており、高純度の単結晶シリコンや、粗悪な多結晶シリコン等が使われます。
単結晶シリコンは、精製にコストがかかりますが、発電効率が高いため、モジュールの照射面積あたりの発電量は多くなります。
一方の多結晶型は、例えば、シリコンウェハーを製造する過程での、訳アリとか端っこなどでできるため、低コストですが、発電効率はそれなりに粗悪になります。
とはいえ、同じ材料なため変換効率としては際立った差はありません。
各社各様の変換効率は15%前後で、単結晶タイプがやや1、2%良い程度です。
ですからパネルの変換効率よりも重要なのが、付属装置のロスやはパワーコンディショナのDCAC変換効率になるわけです。
現在、日本政府がやっている広報活動は、ハイパワーエンジン搭載の車だぞって自慢しているだけで、アメ車のように重たい車重を一生懸命引っ張っているといったイメージでしょうか。
パネルの性能だけにとらわれすぎで、システム全体についての平均出力定格を着目する目が必要になってきます。
現在はシリコン(珪素)が原料の主流ですが、次世代材料として着目されているのがガリウム砒素です。
ガリウム砒素は、シリコンと同じ半導体の性質を持っており、既にICの世界では、超高速CPUやメモリなどにも使われています。
また太陽光発電の世界でも、宇宙ステーションや宇宙衛星などにすでに使われており、その変換効率は30%台も望める域に達しています。
変換効率が倍になるわけですから、今までの半分の面積で同じ電力ができるわけです。
そうなると、今までのくそ重く、家の寿命を縮める太陽電池モジュールは間違いなく暴落します。
そうでなくとも、自国では京都議定書を無視しながらも、二酸化炭素削減に便乗した隣国支覇が大量生産して、欧州に投じたものの、リーマンショックで在庫となり、世界的には暴落傾向にあり、すでに現在の国内の補助金は、日本政府の規制で、諸外国よりも流通価格が高くなった分を補填しているにすぎない域にまで暴落しています。